①「103万円の壁」とは

103万円の壁と年末調整

「103万円の壁」という言葉。皆様は耳にしたことがありますか?
令和7年12月1日から施行される所得税にまつわる税制改正と、それに伴い年末調整への影響が原因でこの「103万円の壁」が騒がれております。

これについてよく分からない方が多くいると思いますので

  1. 「103万円の壁」とは
  2. 税制改正の内容と変化⑴
  3. もう一つの「103万円の壁」
  4. 税制改正の内容と変化⑵
  5. 新制度について
  6. 年末調整について

上記①~⑥の計6回に分けて簡単に説明していきます。

今回は①となります。

①「103万円の壁」とは

結論から言うと「103万円の壁」とは
【所得税が発生するラインは、給与のみの年収が103万円以下】
ということを指します。

年収が給与のみであるならば、所得を算出するために給与の収入から差し引く【給与所得控除】と、合計所得から差し引く【基礎控除】の2つの控除が必ず適用されます。つまり年収がこの2つの控除額の合計以下であれば、所得は0円となります。

この2つは収入、所得の金額に応じて控除額が変化しますが、所得、収入の最低保証額は改正前なら【給与所得控除】が55万円、【基礎控除】は48万円となります。
そのため…

55万円+48万円=103万円】

となるため、税制改正前ならば、給与のみの年収が103万円以下で所得税が発生しなくなるというわけです。これが「103万円の壁」となります。

税理士法人 池袋会計事務所
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